『ヤスキチ・ムラカミ:スルー・ア・ディスタント・レンズ』由良亜梨沙と村上安吉

Documentation Yasukichi Murakami – Through a Distant Lens at Darwin Festival, Browns Mart Theatre, August 19 & 20th 2014 『ヤスキチ・ムラカミ:スルー・ア・ディスタント・レンズ』由良亜梨沙と村上安吉

村上安吉

1887年、和歌山県から西オーストラリアのコサックに渡った村上安吉。その後はブルームに移り、写真家、発明家(潜水服の開発等)、そして商人として暮らしました。1935年にはダーウィンにて写真館を開業。当地の日本人会のリーダーとしても活躍しましたが、太平洋戦争が始まるとともに、タツラ収容所に強制収容されます。1944年、コサック生まれの日系2世の妻と9人の子を残し、収容所で亡くなりました。現在はカウラの日本人戦争墓地に眠っています。

※舞台作品『ヤスキチ・ムラカミ:スルー・ア・ディスタント・レンズ』(2014)

現代の日系人写真家が、戦時中の抑留を廻る混乱の末、歴史から消えてしまった村上の作品( 2 0 世紀初頭の
ブルーム、ダーウィンの貴重な写真や記録等)を探しながら、村上の亡霊と出会い、対話する物語。

クリエーター・脚本: 金森マユ
演出: マルコム・ブレイロック
音楽・サウンドデザイン: 鳴嶋輝美
ドラマターグ: ジェーン・ボーディー
映像デザイン: ミック・グルーチー
照明: ルイシ・パンポルハ
ドラマターグ・コンサルタント: 曽根雄次
出演: 由良亜梨沙、橋本邦彦
特別出演: うみうまれゆみ
制作: アネット・シァンワー
翻訳: 佐和田敬司

2022年の後半には、邦訳台本のリーディング(訳:佐和田敬司、演出:菅田華絵)を予定しています。